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余命数カ月の父を支えるには何か宗教的な知識が必要なのでしょうか?

余命数カ月の父の心を支えるには何か宗教的な知識が必要なのでしょうか?いまさら勉強する余裕はなく、困っています。

欧米では、終末期の患者さんに対しチャプレン(臨床宗教師)が寄り添っています。

確かに、彼の多くは聖職者です。しかし彼らが患者に対して、宗教的な関わりのみを持っているかと言えば、それは少し違います。

 

浄土宗の僧侶であり在米経験も長い佐藤雅彦氏は、「チャプレンの役割は宗教的側面だけではない」と主張します。氏の著作から、印象的なやり取りを抜粋しましょう。

 

(編注:佐藤氏が米国のチャプレンに役割を尋ねて)

「チャプレンの活動?そりゃいろいろさ。何でもするよ」

「キリストの話や教え?そんなこてゃまず話さないね。話すことといえば、今日の天気やテレビのことかな。もちろん、請われれば、聖書だって読んで聞かせるよ」

(中略)

チャプレンの存在は、キリスト教の教えに触れるという狭い宗教的な関わりではなく、病床にある人々を孤独にしない、懐の広い関わりを目指すものだと、この時、教えられたのでした。

(また会える「さようなら」 P88)

 

宗教的な知識が患者の力になることは、確かにあります。しかし、それが絶対に必要だというわけではないのかもしれません。

「病床にある人々を孤独にしないこと」、彼らに寄り添うこと、そういった行為も、終末期への寄り添いにおいて大きな意味を持つと言えるでしょう。
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用語タグ ターミナルケア

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