看取りを知る

認知症の方を支える施設やサービス

他人の手を借りることに億劫にならないことがまず大切

護者が健康であることが在宅での介護を継続する条件です。そのためには1人で抱え込まないこと、認知症介護は24時間365日休む間がありません。どのくらい、介護者の負担を軽くすることができるかを積極的に考えるべきです。
もちろん、家族全員を介護に巻き込んでください。役割を決めて分担させることも介護の力となります。さらに、近隣の手も必要です。認知症高齢者を抱えていることを隠す人も多いですが、オープンにして手助けを得るほうが得策です。 徘徊をきっかけに行方不明になる高齢者もいます。近所の方々にも気にかけていただくことが、認知症になった身内を守ることに繋がります。当然、必要に応じて多くの介護サービスや制度を利用しましょう。

グループホーム

知症の高齢者を受け入れてくれる高齢者施設があります。「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれ、グループホームとして知られています。1ユニット9人までの規模で、少人数の家庭的な雰囲気の、認知症高齢者が安心して暮らせる場所として、人気を集めています。多くの施設が、2ユニット構成で18名の高齢者を受け入れています。
居室は個室で、共用の台所・食堂・浴室がついています。職員は、1ユニット3−4名配置され24時間の見守り体制です。認知症ケアを支える切り札として期待されている施設で、現在は、全国に3500カ所以上あります。
このサービスは「地域密着型サービス」というカテゴリーに分類されているので、居住地域内の施設しか利用できません。ケアマネジャーなどの相談して、地域内のグループホームを探してください。
施設選びで注意しなければならないのは、ケアの質がどこの施設も同じレベルではないことです。必ず見学に行って、どのような雰囲気の施設か確認してください。利用者本人も見学に同行し、雰囲気に馴染める様子が見られるかチェックしましょう。

費用の目安としては、月額15万円程度かかります。グループホームは、介護が中心の施設なので、医療面でのケアがどの程度、期待できるか、入居前に確認しておきましょう。協力機関となる医療機関がはっきりしているか確認してください。
また、入院が長期化した場合、退居しなければならないのか。退居条件も確認しておきましょう。

グループホームにかかる費用の目安
・介護保険
 共同生活介護  要介護1で1日あたり759単位
 (月額で換算すると、自己負担額は約22,000円程度)
・介護保険外
 居室費  50,000円から70,000円
 食費   35,000円から40,000円
 高熱・水道費  15,000円—20,000円
 おむつ代  4,000円—5,000円
 雑費    5,000円—7,000円

認知症高齢者だけのデイサービス

方、「認知症対応型通所介護」は認知症高齢者専用のデイサービスです。10人程度の少人数を対象にしたサービスで、在宅で過ごしている認知症高齢者を昼間の時間受け入れています。民家を改造した単独型、介護施設に併設されたものやグループホームの共有スペースを利用した共用型があります。
グループホーム、認知症専用デイサービスのいずれも、介護費用のみ介護保険から支給され、居室費、食費、光熱水道費、おむつ代などは全額自己負担となっています。

そのほかの介護施設

知症高齢者の受け入れ先は、グループホーム以外にもあります。特別養護老人ホームや民間の有料老人ホームでも積極的に受け入れるようになっています。
施設介護の場合、認知症高齢者をひとつのグループとして同じフロアに集めてケアする場合と、混合型でケアする場合があります。どちらの方が良いとは判断できないものですが、実際に施設見学をして、どちらのケアの方法が利用者にあっているかを判断してください。
認知症の場合、やはり心配は徘徊があったときの対応です。大人数が居住している施設では、フラッと外出してしまうケースも少なくありません。こういった場合、どのように対応しているのかを必ず確認してください。過去の失敗例をきちんと話してくれる施設の方が安心できると思います。
その他の注意点は、一般の介護施設選びの視点と変わりません。利用者に寄り添って個別対応ができる施設を探しましょう。


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